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ゆるいから覚えられる!腎臓(じんぞう)の組織と尿のつくり方【衛生管理者・労働生理のお勉強】

衛生管理者の
労働生理のところを
ゆるく解説しています。

今回は
腎臓、泌尿器に関してのお話です。

腎臓(じんぞう)とは

腎臓は腰のあたりの
背骨の横に
左右1個ずつある
ソラマメのような形の臓器です。

左右それぞれの腎臓では
尿がつくられます。

そして、つくられた尿は
尿管を通り
膀胱に溜められます。


ところで
尿って何からできるか
知っていますか?

実は・・・


血液なんです!!

血液には
血球や栄養素、老廃物など
いろいろなものが流れています。

その中の「いらないもの」が
尿としてからだの外に捨てられます。

その、いるもの・いらないものの
仕分けをするのが
腎臓です。

仕分けは
全部で2回に分けて
行われます。

難しく考えると
腎臓キライになりそうなので
サクランボをイメージして
話を進めていきます。

腎臓はサクランボの集合体!!

1回目は腎小体

一回目の仕分けは
サクランボの実の部分にあたる
「腎小体」という部分で
行われます。

サクランボには
種と果肉があるように
腎小体にも
内側と外側があります。

内側が「糸球体(しきゅうたい)」
外側が「ボウマン嚢(のう)」です。

サクランボの種にあたる糸球体は
ほそーい血管が
糸くずのように
グルグルしています。

そこを血液が流れている間に
糸球体を包んでいる
吸収力バツグンのボウマン嚢が
いらないものたちを吸い取ります。

吸収力がものすごいので、
ここでは吸い込まないものを
2つだけ覚えましょう。

血球とタンパク質です。



血球とタンパク質だけは
ボウマン嚢でも吸い込めません。
そのまま血管を流れていきます。

一方、
血球とタンパク質以外の吸収されたものは
原尿」と呼ばれ
次のふるいにかけられます。

2回目は尿細管

2回目の仕分けは
サクランボの茎の部分である
尿細管(にょうさいかん)」で
行います。

腎小体でできた原尿のうち
尿細管の最後までたどり着いたものが
尿として
膀胱にいくことを許されます。

つまり、尿細管では
いるものを拾い上げて血管に戻し
いらないものをそのまま流す
という作業をしています。

この
いるものを拾い上げる作業を
再吸収」といいます。

再吸収されるものは
水分・ビタミン・糖などです。

ここで
ボウマン嚢が吸収しすぎた水分を
ある程度血管の中に戻してくれるから
トイレに行く回数が
グッと減っているんですよ。



尿細管を最後まで流れてきた
最終的に不要と判断されたものは
腎臓から出ている1本の管
「尿管」を通り、膀胱にいきます。

尿が膀胱の中にある程度たまると
トイレに行きたくなる仕組みです。

BUNは病気のもと

腎臓の問題に関しては
ここまでしっかり覚えることができれば
ほとんど答えられると思います。

が、たまに
「BUN」について
出題されることもあります。

BUNとは尿素窒素のことなのですが
過去問を見る限り
きちんと覚えなくても大丈夫そうです。

覚えることはただ一つ。

BUNは病気の原因」ということ。

病気の原因が増えれば
当然病気にかかりやすくなりますよね。

それだけ分かってれば
この選択肢はマルかバツか
分かりますよ!

まとめ

腎臓って細かいパーツが多くて
文字だけで勉強しようとすると
難しそうに思えますが、
絵をかいてみるとそうでもないハズ。

人体って複雑だけど
単純なんですよ。

勉強するのが苦手な人は
ぜひ絵をかいて
イメージしてみてくださいね。

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