血液最終回です。
今回お話しする内容は
出題傾向は低めですが
覚えておいた方がいいでしょう。
血液細胞のつくり方と
凝集(凝固とは別物です)
のお話です。
もとは1つの血液細胞
前回までの記事で、血液中には
・酸素を運ぶ赤血球
・免疫機能を持つ白血球
・かさぶたをつくってくれる血小板
という血液細胞があると
お話してきました。
これらの血液細胞、
形も働きも全然違うのに
もともと一つの細胞だったんです!!
その名も「造血幹細胞」
血をつくるために
木の幹のように枝分かれする
細胞です。
この造血幹細胞は
ポケモンでいうとイーブイです。
ブースターとか
シャワーズとか
サンダースに進化する感じが
とても似ています。笑
さらにイーブイには
特定の条件をクリアすることで進化できる
ブラッキーなどもいます。
血液も同じように、
特定の条件をクリアしないと
なれない細胞があるんです。
それは赤血球です!
血球の中で一番数が多くて
長寿の
レア感のない赤血球なんです!
特定の条件とは核をとること。
通常、細胞にとっての核とは
人間でいうところの脳とか心臓とか
そういう大事な部分なので
核がない細胞ってほとんどないんです。
ちなみに、造血幹細胞は
血をつくるもとで
とっても大事なので
骨の真ん中「骨髄」にあります。
凝集はまるで「ねるねるねるね」
最後は、凝集について
お話しします。
凝集のイメージは
魔法の粉と
水を混ぜるとモコモコしてくる
ねるねるねるね。
クラシエフーズ ねるねるねるね ブドウ味 10個入posted with カエレバ楽天市場AmazonYahooショッピング7net価格.com
赤血球の凝集原(魔法の粉)に
血しょう中の凝集素(水)が
くっついていく現象です。
お菓子に例えてゆるく言っていますが
血液がこうして集まると
血管が詰まり死にますので
平和なものではありません。
では、凝集は
どんな時に起こるのでしょうか??
凝集は血液型に関係する
凝集は、たとえば
A型の人にB型の血液を輸血した時に
起こります。
A型の人は
赤血球にA型の凝集原を持ち
血しょう中には抗B抗体という凝集素が
流れています。
Aと抗Bで型が違うから
仲良しこよしをせず、
滞りなく流れています。
しかし、
このA型の人が大けがをした時
間違ってB型の血液を輸血してしまうと
大変なことが起こります。
B型の人は
赤血球にB型の凝集原を持ち
血しょう中には抗A抗体という凝集素が
流れています。
つまり、まちがった輸血をしてしまうと
A型の凝集原に抗A抗体がくっつき
B型の凝集原に抗B抗体がくっつきます。
普通出会うことのない
Aと抗A、Bと抗Bが出会えば
意気投合して集まってしまいます。
これが、凝集です。
だから、血液型って大事なんです。
血液型は
赤血球の凝集原の型で
決まります。
B型 → B型の凝集原・抗Aの凝集素
O型 → 凝集素0・抗Aと抗Bの凝集素
AB型 → A型とB型の凝集原・凝集素0
ちなみに、テキストや問題集によっては
血しょう中の抗体(凝集素)
または
血清中の抗体(凝集素)
と書かれていますが
衛生管理者のテストでは
どちらも同じようなものと思って
大丈夫です。
凝集と凝固は別物
今勉強した「凝集」と
以前書いた「凝固」
まったく別ものですので
気を付けてください。
凝集は
出会わないハズのAと抗Aが
出会って集会しちゃうやつ。
凝固は
ケガをした時
血を止めるために固めること。
つまり、かさぶたです!
1文字違いで
うっかりミスすることもありますので
要注意です。
まとめ
血液に関する問題は
よく出出題されています。
ただ、今回勉強した部分に関しては
たまに出る感じです。
なので、まだ血液に関して
しっかり理解していない方は
先にこちらの勉強をした方がいいですよ。
また、血液について
もっと楽しく勉強したい方は
『はたらく細胞』がおススメです。
2巻では
血球の誕生も描かれています。
赤血球の核をとる儀式が衝撃的で
1回読んだだけで
忘れられない知識となりました。笑
ぜひ、ご覧ください!
はたらく細胞(2) (シリウスKC) [ 清水茜 ]posted with カエレバ楽天市場AmazonYahooショッピング7net価格.com
コメントを残す