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ニューっとしてる神経細胞ニューロンと脳・脊髄の色の見分け方【勉強キライな人のための衛生管理者・労働生理の勉強】

勉強キライな人でも
人体のおもしろさを勉強できるように
衛生管理者の労働生理について
ゆるく解説をしています。

今回は、体を動かしたり
熱い冷たいを感じたりする
神経の基礎のお話をします。

神経はニューロンの集合体

例えば、
あなたが熱いものをさわったとします。

一刻も早く
手から脳へ「熱い」という情報を伝え
脳から手へ「手を離す」という
指示を出してもらわなければ
火傷してしまうでしょう。

このやり取りをしているのが神経です。

神経は
電線のように1本の線で
できているわけでなく
ニューロンと呼ばれる神経細胞が
集まってできています。

ニューロン同士で
電気信号の受信→発信を繰り返して
情報の伝達を行っています。



まるでバケツリレーです。

ニューロンの3つの部品

神経細胞であるニューロンは
1個の細胞体
1本の軸索
複数の樹状突起

で、できています。

と、言葉にすると難しそうですが
絵にするととってもカンタンです。



ビックリした時の吹き出しマークを1つ描き
そのうちの1本をニューっと伸ばします。

吹き出しののばさなかった部分は
それぞれ2~3本の短い木の枝を書きます。

出来上がり♪



まるで絵描き歌のようなカンタンさ。
あとは
なんとなく名前を覚えれば
大丈夫です。



一番目立つ吹き出し部分を
細胞体(さいぼうたい)
といいます。

細胞の本体です。



細胞体から伸びる1本の棒は
軸索(じくさく)
といいます。

タイヤの軸も
回して遊ぶコマの軸も
スッと伸びた1本の棒。

神経細胞も同じように
スッと伸びた1本の棒が
「軸」索です。

吹き出しのとげから生える
軸索以外の木の枝は
樹状突起(じゅじょうとっき)
といいます。

文字のイメージそのまま
木の枝のように何本も生えてます。

ニューロンは
この3つの部品から
できています。

それぞれ役割としては
・細胞体=本部
・樹状突起=アンテナ
・軸索=伝令

一連の流れとしてはこんな感じです。

①樹状突起が電気信号をキャッチ

②受け取った電気信号を
 細胞体に取り込む

③軸索を通じて
 次のニューロンへ電気信号を送る

軸索のチート機能「髄鞘」

電気信号を送る役割の軸索に
付属品がついていることがあります。

この付属品は
情報伝達を素早く行うチートアイテムで
名前を「髄鞘(ずいしょう)」と
いいます。

刀をおさめる鞘(さや)のように
しかし見た目はバルーンアートのように
軸索の周りをおおっています。

通常のニューロンの場合
受け取った電気信号は軸索の上を
とことこ歩いて
次のニューロンに行きます。

しかし髄鞘ありのニューロンは
歩けるところが少ないので
ポンポンとんでいくしか
ないんです。

歩くのとスキップするのでは
スキップする方が
明らかに早いですよね。

髄鞘は強制的にスキップさせる装置で
普通のニューロンより電気信号の伝達が
早くなります。

脳と脊髄の色

神経系の親玉「脳」と
背骨の中にある極太神経「脊髄」の
表面と内側の色について
出題されることがあります。

まず、表面のことを「皮質(ひしつ)」
内側の部分を「髄質(ずいしつ)」
と呼ぶことを覚えましょう。

「髄」という字は
物事の中心・要所という意味があるように
骨髄は骨の真ん中にあるし
歯髄は歯の真ん中にあります。

ということで
労働生理の問題で髄の字があるときは
真ん中にある大事な部分と
思いましょう。



答えから言うと
脳の皮質は灰白質、髄質は白質
脊髄の皮質は白質、髄質は灰白質
です。

たくさん質が出ると分かりにくいので
白か灰だけで見てみます。


外側が灰、内側が白
脊髄
外側が白、内側が灰



まぎらわしくて覚えられない人は
絵で覚えるとラクですよ。



ニューロンの色は
情報収集の細胞体が灰色
指令を伝える軸索が白。

そして、脳は
周囲からの情報を集め判断した指令を
脊髄を通して手足に伝えています。

これをあわせて図にすると
こんな感じになります。



脳と脊髄では役割が違うから
皮質と髄質の色が違うんですね。

まとめ

暗記が得意な人は丸暗記すればいいですが
勉強キライ、暗記苦手という人は
絵や身近なものに例えるといいですよ。

そして、理解できたら
自分で同じように
絵をかいてみましょう。

見るだけより、手を動かした方が
より多くのニューロンに刺激を与え
つながりが活性化されます。

あとは覚える極意
「忘れる前に繰り返す」
で知識を定着させましょう。



そして、万が一
出題率の少ない「シナプス」を
知りたくなっちゃった方は
赤ちゃんの番組「シナぷしゅ」の
サイトを見てください!

参考 シナぷしゅって?シナぷしゅ:テレビ東京

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