衛生管理者試験の
労働生理について書いてます。
今回は、出題傾向の高い
心臓・血液循環についてです。
心臓の部屋を覚える
心臓は体に血液を巡らせるための
ポンプの役割をしています。
血液はいつも一方通行なので、
コツさえつかめばカンタンに覚えられます。
覚えるために、実際に書いてみましょう。
今回必要なのは
紙と黒、赤、青のペンです。
まずは黒いペンでハートを書き
その中に縦線、横線を
1本ずつ引いてください。
ハートは心臓です。
心臓には4つの部屋があり
左心房、左心室、右心房、右心室
という名前があります。
一見難しそうですが
左右、上下の区別がつけば
カンタンに覚えられますので
安心してください。
この心臓は、対面した人の心臓です。
目の前の人にとっての
左右が分かればいいので、
この人と右手で握手しましょう。
相手の出した手の方が右です。
続いて、心房と心室の見分け方です。
ぶどうの房(ふさ)は
木の上になる。
だから、上が房です。
これで
もう覚えましたね。
対面している相手にとって
右上の部屋は右心房。
左上が左心房。
ここまでわかれば、
下の部屋は「房」を「室」に変えるだけ。
ちょっとしたコツで
カンタンに覚えられるのが
人体の魅力です!
流れる方向を覚える
次に血液の流れを見ていきます。
覚える循環は2つ。
体循環と肺循環です。
心臓の下に「体」
右心房の隣に「肺」と書きましょう。
心臓の中は、上から下にしか流れません。
なので、左右それぞれ
上から下(心房から心室)に向かって
矢印をひきます。
心臓は左にあるので
左の矢印をのばしていきます。
左心室から「体」まで
矢印をひきましょう。
「体」から戻る血液は
逆サイドの上、つまり右心房から入ります。
ここまでが体循環です。
戻った血液は
心臓の中で上から下(心房から心室)へと
送られます。
そして、今度は「肺」に行きます。
右心室から「肺」に矢印をひきましょう。
肺から戻る血液は
逆サイドの心房、つまり左心室から入ります。
これが肺循環です。
体循環と肺循環
こうして矢印は
一方通行でつながります。
血管を覚える
続いて、血管の名前です。
まず、必ず覚えてほしいのが
心臓から出る血管が動脈
心臓に戻る血管が静脈
と言うことです。
心臓にムリヤリ押し出されて
動かされる道が「動脈」
で
ヘトヘトになって
静かに帰ってくる道が「静脈」
です。
あとは、
体循環は「大」がついて
肺循環には「肺」がつくだけ。
つまり、
心臓から出て体に行くのが大動脈。
体から心臓に帰るのが大静脈。
そして
心臓から肺に行くのが肺動脈。
肺から心臓に帰るのが肺静脈です。
動脈血、静脈血を覚える
では、最後に
血液の種類を覚えましょう。
血液が
体と肺を交互に巡っているのは
酸素と二酸化炭素を交互に運んでいるからです。
酸素を取り込むと体は元気になるので、
酸素を持っている血液を
赤い色で表現します。
この赤い血液は動脈血と言います。
逆に、
二酸化炭素を持たされた血液は青にします。
青い血液は
静脈血と言います。
では、赤ペンで
吸う息が入る、肺からなぞっていきます。
体でストップ!
「体」では酸素を受け取り
エネルギーをつくっています。
エネルギーをつくったあとは
ゴミ(二酸化炭素)が出るので、
ついでに運んでもらいましょう。
では、青ペンに持ち替えます。
青ペンで残りの矢印をなぞっていき、
肺まで戻ります。
肺についたら
二酸化炭素は吐く息で
体の外に出されます。
そして、また息を吸って
取り込んだ酸素を受け取ります。
これで、
酸素を持った動脈血と
二酸化炭素を持った静脈血の
循環図は完成です!
完成なんですが、
ちょっと気を付けて図を見てください。
肺のあたりを見てください。
普通、
動脈には動脈血が流れていそうなのに
肺動脈には静脈血が流れ、
肺静脈には動脈血が流れているんです!!
血管と血液の名前は
似ているけど同じじゃありません。
同姓同名みたいなことです。
このちぐはぐな感じ、
出題されることが多いです。
そして、頭で覚えようとすると
分からなくなることも多いです。
なので、図を書いて、
問題を読みながら
血管の名前と、
そこに流れる血液の種類を確認した方が
分かりやすいと思います。
最後に
ここまで
かなりカンタンに書いて覚えました。
こんなにカンタンでも
選択肢2~3個には
しぼれるでしょう。
しかし
リアルな心臓の絵で出題された場合、
ちょっと戸惑うと思います。
じつは、心室からの血管は
本来上向きに出ているんです。
ただ、血管の向きが変わっても
矢印の行きつく先は変わりません。
若干ひょっとこ感が出ているだけです。
惑わされないでくださいね。
心臓についての問題を
自信を持って取りにいくなら
あともう一息!
心臓に関する残りの勉強は
こちらからどうぞ。
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