衛生管理者の
労働生理のところを
ゆるく解説しています。
今回は
腎臓、泌尿器に関してのお話です。
腎臓(じんぞう)とは
腎臓は腰のあたりの
背骨の横に
左右1個ずつある
ソラマメのような形の臓器です。
左右それぞれの腎臓では
尿がつくられます。
そして、つくられた尿は
尿管を通り
膀胱に溜められます。
![](http://aotake.site/wp-content/uploads/2020/10/27-65.jpg)
ところで
尿って何からできるか
知っていますか?
実は・・・
血液なんです!!
血液には
血球や栄養素、老廃物など
いろいろなものが流れています。
その中の「いらないもの」が
尿としてからだの外に捨てられます。
その、いるもの・いらないものの
仕分けをするのが
腎臓です。
仕分けは
全部で2回に分けて
行われます。
難しく考えると
腎臓キライになりそうなので
サクランボをイメージして
話を進めていきます。
![](http://aotake.site/wp-content/uploads/2020/08/27-43.jpg)
1回目は腎小体
一回目の仕分けは
サクランボの実の部分にあたる
「腎小体」という部分で
行われます。
サクランボには
種と果肉があるように
腎小体にも
内側と外側があります。
内側が「糸球体(しきゅうたい)」
外側が「ボウマン嚢(のう)」です。
サクランボの種にあたる糸球体は
ほそーい血管が
糸くずのように
グルグルしています。
そこを血液が流れている間に
糸球体を包んでいる
吸収力バツグンのボウマン嚢が
いらないものたちを吸い取ります。
吸収力がものすごいので、
ここでは吸い込まないものを
2つだけ覚えましょう。
血球とタンパク質です。
血球とタンパク質だけは
ボウマン嚢でも吸い込めません。
そのまま血管を流れていきます。
一方、
血球とタンパク質以外の吸収されたものは
「原尿」と呼ばれ
次のふるいにかけられます。
![](http://aotake.site/wp-content/uploads/2020/08/27-44.jpg)
2回目は尿細管
2回目の仕分けは
サクランボの茎の部分である
「尿細管(にょうさいかん)」で
行います。
腎小体でできた原尿のうち
尿細管の最後までたどり着いたものが
尿として
膀胱にいくことを許されます。
つまり、尿細管では
いるものを拾い上げて血管に戻し
いらないものをそのまま流す
という作業をしています。
この
いるものを拾い上げる作業を
「再吸収」といいます。
再吸収されるものは
水分・ビタミン・糖などです。
ここで
ボウマン嚢が吸収しすぎた水分を
ある程度血管の中に戻してくれるから
トイレに行く回数が
グッと減っているんですよ。
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尿細管を最後まで流れてきた
最終的に不要と判断されたものは
腎臓から出ている1本の管
「尿管」を通り、膀胱にいきます。
尿が膀胱の中にある程度たまると
トイレに行きたくなる仕組みです。
![](http://aotake.site/wp-content/uploads/2020/10/27-65.jpg)
BUNは病気のもと
腎臓の問題に関しては
ここまでしっかり覚えることができれば
ほとんど答えられると思います。
が、たまに
「BUN」について
出題されることもあります。
BUNとは尿素窒素のことなのですが
過去問を見る限り
きちんと覚えなくても大丈夫そうです。
覚えることはただ一つ。
「BUNは病気の原因」ということ。
病気の原因が増えれば
当然病気にかかりやすくなりますよね。
それだけ分かってれば
この選択肢はマルかバツか
分かりますよ!
まとめ
腎臓って細かいパーツが多くて
文字だけで勉強しようとすると
難しそうに思えますが、
絵をかいてみるとそうでもないハズ。
人体って複雑だけど
単純なんですよ。
勉強するのが苦手な人は
ぜひ絵をかいて
イメージしてみてくださいね。
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