勉強キライな人のために
できるだけゆるーく
労働生理の解説をしています。
今回も出題率の高めな
呼吸についてのお勉強です。
前回の呼吸の仕組みに関しては
こちらの記事をどうぞ
![](http://aotake.site/wp-content/uploads/2021/02/E784A1E9A18C27281229-160x160.jpg)
16~20回/分の回数
人間は1分間に
16回~20回の呼吸をします。
呼吸のところで出てくる数字は
覚えやすいと思いますが
分からなくなったら数えましょう。
ただし
「よし、数えるぞ!」と思って数えると
呼吸に意識が向きすぎて
通常よりゆったりした呼吸になります。
なので、数える前に
「普通」の呼吸の長さや深さを
感じましょう。
それから
「普通」の状態を維持しながら
改めて1分間で何回しているか数えると
16回~20回になるハズです。
ぜひ試験前に試してみてください!
![](http://aotake.site/wp-content/uploads/2021/02/IMARIzazen0I9A7332_TP_V-1024x682.jpg)
ただし、お風呂や食事などでは
呼吸の回数は増えます。
前回お話したとおり
血液中の二酸化炭素の量が増えると
呼吸中枢が刺激されるからです。
![](http://aotake.site/wp-content/uploads/2021/02/E784A1E9A18C27281229-160x160.jpg)
お風呂などで血行がよくなると
血液は細胞に
ガンガン酸素を渡せます。
そして同時に
二酸化炭素もガンガン捨てられていきます。
だから
入浴、食事、運動をしているときは
通常よりたくさん呼吸しているんですよ。
ということで
普段の呼吸は1分間で16~20回ですが
血行がよくなるタイミングでは増える
と覚えてください。
20-16=4の呼気割合
続いて、呼気中に含まれる
酸素と二酸化炭素の割合を
勉強します。
「呼気」なんて
聞きなれないので難しそうに見えますが
呼吸の字を分解すれば
すぐ分かります。
吸=息をすう
ということで
「呼気」というのは
はく息のことです。
はいた息には
16%の酸素と
4%の二酸化炭素が
含まれています。
・・・二酸化炭素少なくない?と
私も思いました。
が、そもそも
空気中の二酸化炭素って
ビックリするくらい少ないんです。
窒素 78%
酸素 21%
その他 1%
※労働衛生の出題範囲です!
大気中ではその他扱いされるほど
二酸化炭素が少ないことを考えると
かなり吐き出せているように感じます。
そして
16%もの酸素を吐き出しているなんて
もったいなくない?と思うでしょう。
それは人体の構造的に
仕方のないことです。
酸素と二酸化炭素の交換は
肺の中に入った空気でのみ
行われます。
肺に入る前の空気
つまり、鼻や口、気管にある空気は
そのまま出されちゃう
ということです。
ストローでジュースを飲んだ時
口まで届かなかったジュースが
コップに落ちていくのと
同じ原理です。
![](http://aotake.site/wp-content/uploads/2021/02/E784A1E9A18C27281729.jpg)
ということで
数字を見てなんかおかしいと思っても
理由がありますので、そのまま
呼気には酸素16%、二酸化炭素4%
含まれていると覚えてください。
ここまでで
お気づきの方もいらっしゃると思いますが
呼吸の回数は16~20回
呼気の割合は
20%ー酸素16%=二酸化炭素4%
という、とても似ている数字になっています。
こんなに覚えやすい部分ですから
ちゃんと覚えて
確実に点を取りましょう。
体の中の「外と内」
体の中には、体にとっての
外側の世界と内側の世界が
存在します。
ざっくりいうと
傷つけなくてもさわれるところが外側
傷つけないとさわれないところが内側
です。
例えば、胃の中は
胃カメラを飲み込むことで
体に傷をつけなくても
観察することができます。
だから、胃の中は外側の世界です。
逆に、筋肉は
皮膚を切って開かないと
見ることができません。
だから、筋肉は内側の世界です。
呼吸の場合
外の空気が直接触れる
肺の中までは外の世界ですが
その先の血管からは内側の世界
と言えます。
![](http://aotake.site/wp-content/uploads/2021/02/E784A1E9A18C27281629.jpg)
酸素と二酸化炭素の交換の儀式を
呼吸といい、
その交換が行われる場所によって
外呼吸と内呼吸の
2種類に分けられます。
外側と内側での交換の儀式。
外とは肺、内とは血管のことである。
「内呼吸」
内側同士での交換の儀式。
血管と細胞で行われる。
文字だけで覚えると難しそうでも
意味が分かるとそうでもないし
応用もできますよ。
体の中の内と外、覚えてくださいね。
まとめ
呼吸は出題傾向高いですが
難易度は低いです。
さらに、呼吸している時に
自分でイメージすれば
特別勉強の時間をとらなくても
覚えることができるでしょう。
体が温かい時は
内側の世界がにぎやかになっていて
外側も活発になっている、とか
感じてみてください。
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