衛生管理者試験の
労働生理について書いてます。
今回は、出題傾向の高い
心臓・血液循環についてです。
心臓の部屋を覚える
心臓は体に血液を巡らせるための
ポンプの役割をしています。
血液はいつも一方通行なので、
コツさえつかめばカンタンに覚えられます。
覚えるために、実際に書いてみましょう。
今回必要なのは
紙と黒、赤、青のペンです。
まずは黒いペンでハートを書き
その中に縦線、横線を
1本ずつ引いてください。
![](http://aotake.site/wp-content/uploads/2020/08/心臓.png)
ハートは心臓です。
心臓には4つの部屋があり
左心房、左心室、右心房、右心室
という名前があります。
一見難しそうですが
左右、上下の区別がつけば
カンタンに覚えられますので
安心してください。
この心臓は、対面した人の心臓です。
目の前の人にとっての
左右が分かればいいので、
この人と右手で握手しましょう。
相手の出した手の方が右です。
続いて、心房と心室の見分け方です。
ぶどうの房(ふさ)は
木の上になる。
だから、上が房です。
![](http://aotake.site/wp-content/uploads/2020/08/心臓ぶどう.png)
これで
もう覚えましたね。
対面している相手にとって
右上の部屋は右心房。
左上が左心房。
ここまでわかれば、
下の部屋は「房」を「室」に変えるだけ。
ちょっとしたコツで
カンタンに覚えられるのが
人体の魅力です!
流れる方向を覚える
次に血液の流れを見ていきます。
覚える循環は2つ。
体循環と肺循環です。
心臓の下に「体」
右心房の隣に「肺」と書きましょう。
心臓の中は、上から下にしか流れません。
なので、左右それぞれ
上から下(心房から心室)に向かって
矢印をひきます。
![](http://aotake.site/wp-content/uploads/2020/08/心臓これから.png)
心臓は左にあるので
左の矢印をのばしていきます。
左心室から「体」まで
矢印をひきましょう。
「体」から戻る血液は
逆サイドの上、つまり右心房から入ります。
ここまでが体循環です。
![](http://aotake.site/wp-content/uploads/2020/08/心臓体循環.png)
戻った血液は
心臓の中で上から下(心房から心室)へと
送られます。
そして、今度は「肺」に行きます。
右心室から「肺」に矢印をひきましょう。
肺から戻る血液は
逆サイドの心房、つまり左心室から入ります。
これが肺循環です。
![](http://aotake.site/wp-content/uploads/2020/08/心臓肺循環.png)
体循環と肺循環
こうして矢印は
一方通行でつながります。
血管を覚える
続いて、血管の名前です。
まず、必ず覚えてほしいのが
心臓から出る血管が動脈
心臓に戻る血管が静脈
と言うことです。
![](http://aotake.site/wp-content/uploads/2020/08/心臓けっかん.png)
心臓にムリヤリ押し出されて
動かされる道が「動脈」
で
ヘトヘトになって
静かに帰ってくる道が「静脈」
です。
あとは、
体循環は「大」がついて
肺循環には「肺」がつくだけ。
つまり、
心臓から出て体に行くのが大動脈。
体から心臓に帰るのが大静脈。
そして
心臓から肺に行くのが肺動脈。
肺から心臓に帰るのが肺静脈です。
動脈血、静脈血を覚える
では、最後に
血液の種類を覚えましょう。
血液が
体と肺を交互に巡っているのは
酸素と二酸化炭素を交互に運んでいるからです。
酸素を取り込むと体は元気になるので、
酸素を持っている血液を
赤い色で表現します。
この赤い血液は動脈血と言います。
逆に、
二酸化炭素を持たされた血液は青にします。
青い血液は
静脈血と言います。
では、赤ペンで
吸う息が入る、肺からなぞっていきます。
体でストップ!
![](http://aotake.site/wp-content/uploads/2020/08/心臓赤矢印.png)
「体」では酸素を受け取り
エネルギーをつくっています。
エネルギーをつくったあとは
ゴミ(二酸化炭素)が出るので、
ついでに運んでもらいましょう。
では、青ペンに持ち替えます。
青ペンで残りの矢印をなぞっていき、
肺まで戻ります。
肺についたら
二酸化炭素は吐く息で
体の外に出されます。
そして、また息を吸って
取り込んだ酸素を受け取ります。
これで、
酸素を持った動脈血と
二酸化炭素を持った静脈血の
循環図は完成です!
![](http://aotake.site/wp-content/uploads/2020/08/心臓血液.png)
完成なんですが、
ちょっと気を付けて図を見てください。
肺のあたりを見てください。
普通、
動脈には動脈血が流れていそうなのに
肺動脈には静脈血が流れ、
肺静脈には動脈血が流れているんです!!
![](http://aotake.site/wp-content/uploads/2020/08/心臓循環.png)
血管と血液の名前は
似ているけど同じじゃありません。
同姓同名みたいなことです。
このちぐはぐな感じ、
出題されることが多いです。
そして、頭で覚えようとすると
分からなくなることも多いです。
なので、図を書いて、
問題を読みながら
血管の名前と、
そこに流れる血液の種類を確認した方が
分かりやすいと思います。
![](http://aotake.site/wp-content/uploads/2020/07/心臓完成.png)
最後に
ここまで
かなりカンタンに書いて覚えました。
こんなにカンタンでも
選択肢2~3個には
しぼれるでしょう。
しかし
リアルな心臓の絵で出題された場合、
ちょっと戸惑うと思います。
じつは、心室からの血管は
本来上向きに出ているんです。
ただ、血管の向きが変わっても
矢印の行きつく先は変わりません。
若干ひょっとこ感が出ているだけです。
惑わされないでくださいね。
心臓についての問題を
自信を持って取りにいくなら
あともう一息!
心臓に関する残りの勉強は
こちらからどうぞ。
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