勉強キライな人が
衛生管理者の勉強がしやすくなるよう
労働生理について
ゆるく解説しています。
今回は神経の種類についてのお話です。
目次
大きく分けるとたったの2つ
神経とは
脳そのものと
脳と体のあちこちをつないでいるもの
です。
例えば
「コップを持つ」と脳が決断すると
目でコップの位置をとらえ
手や腕の筋肉を動かして持ち
コップを持てた感覚が
手から脳へと伝わります。
このように
体を動かすための指令を出すのも
伝えるのも
体からの感覚を伝えるのも
判断を下すのも
全て神経の仕事です。
全てを「つなぐ」とても大事なものです。
神経は大きく分けると
2種類あります。
身体の本部である
「中枢神経(ちゅうすうしんけい)」と
それ以外の
「末梢神経(まっしょうしんけい)」です。
読んで字のごとく
という感じですが
それぞれ見ていきます。
支配者:中枢神経
「中枢」という字のイメージ通り
物事を決める中心的存在が
中枢神経です。
具体的に言うと
「脳」と「脊髄」です。
ご存知のとおり、脳とは
頭蓋骨の中にある
体の司令塔です。
もう一方の脊髄は
脳から伸びた極太神経。
背骨の中にあり
通常であれば
脳とその他の神経をつなぐ役目を
しています。
しかし、緊急時には
自分で判断して
体に指令を出せるんです。
例えば熱いものをさわった時。
カンカンに熱されたお鍋をさわった瞬間
素早く手を引っ込めますよね。
「熱い」という情報を
脳まで届けようとすると時間がかかり
火傷してしまう恐れがあるので
脳にいく手前の脊髄で「手を離せ」という
緊急指令を出してくれます。
これを「反射」といいます。
自分で判断ができる
脳と脊髄をまとめて
中枢神経といいます。
子分:末梢神経
末梢神経は
脳と脊髄以外の
その他の神経の総称です。
「その他の神経」は
内臓系と筋肉系に分かれ
さらに、それぞれ正反対の役割をもった
2種類から構成されています。
つまり、末梢神経の種類として
6つの名前を覚えなくてはいけません。
ということで
ここからは末梢神経の6種類について
説明します。
内臓の管理:自律神経
うつ病の予備軍である
「自律神経失調症」などで
自律神経という言葉を聞いたことがある人も
多いでしょう。
この自律神経とは
胃や腸、心臓や肺といった
生きるための機能を管理するもの。
なので
これに不具合が起きれば
健康でいられるはずがありません。
自律神経には
身体を活動させる「交感神経」と
身体を休息させる「副交感神経」の
2種類があります。
よく、車の
アクセルとブレーキに
例えられます。
アクセル:交感神経
交感神経は車でいうアクセル。
戦うときや逃げるときなど
交感神経が活発になり
体は活動モードになります。
体を動かすには
たくさんの酸素が必要になりますから
息は荒く
心臓は早く
体温は上昇します。
瞳孔は開き
筋肉は緊張。
まさに威嚇中の猫です。
ブレーキ:副交感神経
副交感神経は車でいうブレーキ。
寝ているときや
リラックスしているときは
副交感神経が優位になり
体は休息モードになります。
休息モードでは
心臓や呼吸器はゆったり動き
体力の回復と
エネルギーの節約をします。
逆に胃腸の働きは活発になり
回復するのに必要な栄養を
ガンガンとりこみます。
このように
交感神経と副交感神経は
真逆の働きをしています。
車は、進むためのアクセルと
止めるためのブレーキが
どちらも必要な時に正常に動くから
安全な車として乗ることができます。
人の体も同じで
活動するための交感神経と
休息するための副交感神経が
正常にはたらくことで
健康に生きることができます。
そのバランスを崩した状態が
自律神経失調症なんです。
自律神経はルフィで分かる
神経の中で、自律神経は
よく出題されます。
そこで、思い出してほしいのが
ワンピースのルフィ!
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「ハラへったー」という時は
いつもリラックスしていることを
覚えていてほしいのです。
よく出題される問題文は
「交感神経が優位になったとき
胃腸の働きも亢進する」かどうか。
ちなみに
亢進(こうしん)の読み方や意味が
分からなくても
「進む」という字のイメージで
活動するっぽい雰囲気が分かれば
OKです。
交感神経は
からだを戦うモードにします。
戦うモードのルフィは
瞳孔が開き
心臓も息も早くなります。
「お腹へった」とは言いません。
仲間を助けるための戦いですから
食べ物を消化することに
エネルギーを使っている場合では
ないからです。
ということで
問題文の「交感神経が優位なとき
胃腸の働きも亢進する」は
間違っています。
交感神経が
全てイケイケだと思うと間違えますので
気を付けてくださいね。
筋肉の管理:体性神経
「体性神経」という言葉は
聞きなれないかもしれませんが
体の感覚的なことなので
一番なじみのある神経です。
体→脳の方向に情報を伝える
「感覚神経」と
脳→体の方向に情報を伝える
「運動神経」の2種類です。
体→脳:感覚神経
感覚神経とは
皮膚や関節などから感じた感覚を
脳に伝える神経です。
感覚とは
痛い、冷たい、熱い、圧力がかかっている
など。
この感覚神経のおかげで
熱いことが伝わり
火傷しなくてすみますし
痛いことが伝わり
ケガをしたことに気付くことが
できます。
痛みを感じる痛点、
冷たいことを感じる冷点など
それぞれの感覚を感じる専用の点があり
その点に刺激が加わると
感覚神経を通じて
脳にその感覚が伝わる仕組みです。
この点の中で一番多いのは痛点。
痛いことを感じそびれると
命の危険があるからです。
脳→体:運動神経
「運動神経がいい」とか
「運動神経がない」とかで
一番聞きなれている運動神経。
脳から出た指令を
筋肉などへ伝えて
運動させる役割をしています。
なので、どんな運動音痴でも
体が動かせるなら
運動神経はちゃんとありますよ。
まとめ
神経は名前だけ見ると
漢字だらけで難しく思えますが
実はイメージしやすくて
けっこうカンタン。
ぜひ、図にして覚えてくださいね。
あとは神経細胞と
特殊神経である目や耳などを
覚えれば大丈夫。
さくさく勉強すすめていきましょう!
神経細胞の勉強記事はこちら ↓
ニューっとしてる神経細胞ニューロンと脳・脊髄の色の見分け方【勉強キライな人のための衛生管理者・労働生理の勉強】
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