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にている数字で覚えやすい!呼吸の回数と呼気の割合。ついでに内呼吸と外呼吸のはなし【衛生管理者・労働生理のお勉強】

勉強キライな人のために
できるだけゆるーく
労働生理の解説をしています。

今回も出題率の高めな
呼吸についてのお勉強です。

前回の呼吸の仕組みに関しては
こちらの記事をどうぞ

自分のからだで理解すれば超カンタン!呼吸の仕組み【衛生管理者のお勉強・労働生理】

16~20回/分の回数

人間は1分間に
16回~20回の呼吸をします。

呼吸のところで出てくる数字は
覚えやすいと思いますが
分からなくなったら数えましょう。

ただし
「よし、数えるぞ!」と思って数えると
呼吸に意識が向きすぎて
通常よりゆったりした呼吸になります。

なので、数える前に
「普通」の呼吸の長さや深さを
感じましょう。

それから
「普通」の状態を維持しながら
改めて1分間で何回しているか数えると
16回~20回になるハズです。

ぜひ試験前に試してみてください!



ただし、お風呂や食事などでは
呼吸の回数は増えます。

前回お話したとおり
血液中の二酸化炭素の量が増えると
呼吸中枢が刺激されるからです。

自分のからだで理解すれば超カンタン!呼吸の仕組み【衛生管理者のお勉強・労働生理】

お風呂などで血行がよくなると
血液は細胞に
ガンガン酸素を渡せます。

そして同時に
二酸化炭素もガンガン捨てられていきます。

だから
入浴、食事、運動をしているときは
通常よりたくさん呼吸しているんですよ。



ということで
普段の呼吸は1分間で16~20回ですが
血行がよくなるタイミングでは増える
と覚えてください。

20-16=4の呼気割合

続いて、呼気中に含まれる
酸素と二酸化炭素の割合を
勉強します。

「呼気」なんて
聞きなれないので難しそうに見えますが
呼吸の字を分解すれば
すぐ分かります。

=息をはく
=息をすう

ということで
「呼気」というのは
はく息のことです。



はいた息には
16%の酸素
4%の二酸化炭素
含まれています。

・・・二酸化炭素少なくない?と
私も思いました。

が、そもそも
空気中の二酸化炭素って
ビックリするくらい少ないんです。

大気中の割合

窒素  78%
酸素  21%
その他 1%

※労働衛生の出題範囲です!

大気中ではその他扱いされるほど
二酸化炭素が少ないことを考えると
かなり吐き出せているように感じます。



そして
16%もの酸素を吐き出しているなんて
もったいなくない?と思うでしょう。

それは人体の構造的に
仕方のないことです。



酸素と二酸化炭素の交換は
肺の中に入った空気でのみ
行われます。

肺に入る前の空気
つまり、鼻や口、気管にある空気は
そのまま出されちゃう
ということです。

ストローでジュースを飲んだ時
口まで届かなかったジュースが
コップに落ちていくのと
同じ原理です。

ということで
数字を見てなんかおかしいと思っても
理由がありますので、そのまま
呼気には酸素16%、二酸化炭素4%
含まれていると覚えてください。



ここまでで
お気づきの方もいらっしゃると思いますが
呼吸の回数は1620
呼気の割合は
20%ー酸素16%=二酸化炭素4%
という、とても似ている数字になっています。

こんなに覚えやすい部分ですから
ちゃんと覚えて
確実に点を取りましょう。

体の中の「外と内」

体の中には、体にとっての
外側の世界と内側の世界が
存在します。

ざっくりいうと
傷つけなくてもさわれるところが外側
傷つけないとさわれないところが内側
です。

例えば、胃の中は
胃カメラを飲み込むことで
体に傷をつけなくても
観察することができます。

だから、胃の中は外側の世界です。

逆に、筋肉は
皮膚を切って開かないと
見ることができません。

だから、筋肉は内側の世界です。



呼吸の場合
外の空気が直接触れる
肺の中までは外の世界ですが
その先の血管からは内側の世界
と言えます。



酸素と二酸化炭素の交換の儀式を
呼吸といい、
その交換が行われる場所によって
外呼吸と内呼吸の
2種類に分けられます。

「外呼吸」
外側と内側での交換の儀式。
外とは肺、内とは血管のことである。

「内呼吸」
内側同士での交換の儀式。
血管と細胞で行われる。

文字だけで覚えると難しそうでも
意味が分かるとそうでもないし
応用もできますよ。

体の中の内と外、覚えてくださいね。

まとめ

呼吸は出題傾向高いですが
難易度は低いです。

さらに、呼吸している時に
自分でイメージすれば
特別勉強の時間をとらなくても
覚えることができるでしょう。

体が温かい時は
内側の世界がにぎやかになっていて
外側も活発になっている、とか
感じてみてください。

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