衛生管理者の試験によく出る
心臓についての問題。
ほとんどの場合、
循環とその他もろもろの勉強をしていれば
特に大きな問題はないと思います。
が、過去問の中には
他の臓器とコラボした問題もあったので、
やっておきます。
体循環を細かくしただけ
平成28年の問題で、
他の臓器と組み合わせて
循環についての問題が
出されていました。
こんな感じの図
![](http://aotake.site/wp-content/uploads/2020/08/内臓コラボなし.jpg)
酸素が多いのはどの血管か、とか栄養が多いのはどの血管か、とかそんな感じの問題です。
難しく見えても、基本的に
血液の流れが一方通行なのは
変わりません。
![](http://aotake.site/wp-content/uploads/2020/07/心臓完成-300x225.png)
行き先が「体」という
ざっくりした感じじゃなく、
手足(体)と内臓と枝分かれして書いてあって
血液が運ぶものが
ちょっと増えているだけです。
では、
内臓経由した血液の特徴を
ゆるく見ていきましょう。
血液が運ぶものの代表である
酸素、二酸化炭素に関しては
こちらの記事で勉強できます。
![](https://aotake.site/wp-content/uploads/2020/07/心臓完成-160x160.png)
栄養吸収の消化管
消化管は、ここでは「腸」のことです。
腸は、
消化した食べ物から
栄養分を体に取り込みます。
なので、
腸からの血液には
ブドウ糖やたんぱく質などの栄養素が
たくさん入っています。
栄養持つと、
とっても重いドロドロ血液になります。
そのままあちこち動き回ると
ちょっとしたことで
詰まっちゃいます。
なので、
腸から受け取った栄養分は
貯蔵庫である肝臓に運ばれます。
![](http://aotake.site/wp-content/uploads/2020/08/nihakobi-300x300.jpg)
基本的に血液は
心臓→体・内臓→心臓→肺→心臓・・・と
どこに行くにも心臓が間に入るハズなのですが、
腸→肝臓だけは特別なんです。
この腸と肝臓を結ぶ血管を
「門脈」と言います。
まとめると、
腸で吸収した栄養は門脈を通って肝臓に行き、
身軽になって、
あらためて心臓に帰ります。
貯蔵と解毒の肝臓(かんぞう)
肝臓は、
すごい臓器です。
腸から来た栄養の貯蔵庫であり、
必要なカタチに整えてくれる
コックさんのようであり、
さらに解毒もしてくれるんです!!
で、
今回の問題では
この解毒の部分が出ています。
よくおしっこは
アンモニア臭がするといいますが、
このアンモニアって、
体に悪い物質なんです。
先ほどお伝えしたように、
基本どこに行くにも
心臓を通ります。
アンモニア吸収→心臓→肺→心臓→膀胱と
最短ルートをたどったとしても、
上半身はすでに毒にやられてます。
なので
循環しちゃってもいいように、
アンモニアを分解して
「尿素」に変えるのが
肝臓の役目。
「尿素」は
ハンドクリームなどにも入っている成分なので、
名前ほど嫌な物質ではありませんよ。
ということで、
尿素を含んでいる血液は
肝臓から出ています。
「尿」という名前に惑わされて
腎臓がらみと思わないように
注意です!
![](http://aotake.site/wp-content/uploads/2020/08/kannzou-300x300.jpg)
ろ過する腎臓(じんぞう)
腎臓は、
尿をつくるところです。
つくると言っても、
肝臓のように何かを変える力は持ってません。
ろ過するだけ。
尿は血液をろ過した結果の
余分なものの集まりです。
ろ過した結果、
体に必要と思われたものは
腎臓からまた血管に戻って
循環していきます。
なので、
この循環に関する問題においては
腎臓から戻る血液には
大した特徴はありません。
人体にとっては、
なくてはならないものですが!!
まとめ
平成28年くらいでしか
この問題は出てきていませんが、
覚えておくと他のところでも使えたりするので
やっておいても損はない部分でしょう。
今回のポイントは
・腸→肝臓の血管「門脈」には
栄養満点の血液が流れている
・尿素は肝臓でつくられる
という2点。
大した量じゃないので
ぜひ、ついでに覚えておいてくださいね。
心臓、循環に関しては
こちらもチェック!!
![](https://aotake.site/wp-content/uploads/2020/07/心臓完成-160x160.png)
![](https://aotake.site/wp-content/uploads/2020/08/無題27-37-160x160.jpg)
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